c102の2日目終了後、国際展示場駅ロータリーでAFEEの街頭演説を聞いてからTFTビルへ。
山田太郎議員と赤松健議員をパネリストに迎えての「表現の自由フォーラム」を聞いてきた。
基本的には山田議員が現状取り組んでいることを説明し、赤松議員が補足していく流れ。最後には質問の時間も設けられた。
話に出た内容は↓※【 】内は筆者が感じたことを補足
1,新サイバー犯罪条約
→これによって二次創作が絶滅する可能性もあった【→ひいてはコミケの存続問題にも】
→日本にとっては非常に厳しい内容で現状でも油断はできない
→ある意味中国が日本を狙い撃ちにしたといってもいい内容
2、AI
→AIの利用、AIによって生成された成果物については現状の著作権では未対応
→プライバシーや個人情報保護との関連もあって非常に複雑
※開発についてはH30年に法改正があり明文化
→EUには生成AI規制の動きがある
→著作者の権利は守られるべきである(by山田さん)
→文科省はAIについてのガイドラインを作成
→データやAIとの付き合い方が重要、文科省ガイドラインを作成した人は柔軟な考え方の人が多い(by山田さん)
※官僚の中でどういう考えの人が担当になるかで内容はずいぶん変わる
→著作権関係は政治マターになることが多い
※権利関係で利害が対立することが多々あり、政治が間に入らなければ決着しないことも多いとのこと
→IGF(インターネット・ガバナンス・フォーラム)が2023年に日本で開催される
3、インボイス
→インボイス自体は今でも反対(by山田さん・赤松さん)
→複数税率自体がおかしいのでは?
→インボイス制度の当初からの変更点
①インボイス対応した場合の激変緩和措置を3年に
②請求書の保存免除廃止の見直し(3年間)
③返還インボイスの交付義務の見直し(3万→1万)
4、海外視察
①赤松さん
※いろいろ問題になった議員団(某I議員やM議員など)のフランス訪問と時期がほぼ重なっていたということでまぜか釈明をすることにw
→Japan Expoに参加、その中の芸術カンファレンスと学術カンファレンスに登壇
※漫画家兼国会議員として登壇したのは(当然)日本人初、現地の人からも「センセイ」と呼ばれた
→サイン会実施で長蛇の列、メディア対応も
→アニメ、文化関係の各所を訪問し意見交換
(パリ日本文化会館、ポンピドゥーセンター、オペラ座、フランス国立視聴覚センター、フランス国立映画センター、SPRE、マッセグリア議員)
②山田さん
→7月末~8月上旬でタイを訪問、以下が目的
1) アジアにおける日本のプレゼンス調査
2) アジア製造業のトレンドを探る
3) EVの動向把握
4) 日本人学校の特別支援学級視察
5) タイの漫画・アニメ事情の視察
→日本語を学ぶ動機がほぼ「日本のアニメを原語で見たい」一点。それ以外で日本語を学ぶ動機がない(ビジネスで考えれば圧倒的に中国語を学ぶ)
→アマタシティ工業団地が現状タイ最大の工業地帯
→タイの日本人学校には高校がない
→日本人商工会議所での話
・現状日本からはなかなか人がこない、日本語を学ぶ入口が唯一アニメや漫画
・タイは360度外交、簡単に中国に乗り換える
・漫画やアニメも物理的なもの(雑誌媒体、単行本)は日本が圧倒的に強いがネット関係は中国、韓国が強くなっている
・日本はしっかりタイにおけるプレゼンスを高めていかないとダメ!
【お二人の話を聞いてこういう話を我々はもっと聴かなくてはいけないと思ったしこういう方を応援できるようにしなくてはならないと感じる。実際話を聞いていて面白かった】
※質疑応答もあったがここでは割愛
AFEEの街頭演説も含め、非常に興味深い内容だったし自分が知らないことも多かったことを実感。コミケが末永く続くためにも今日聞いた内容について関心を持って注目することが必要だと感じた。あと、「いいものはいい!」といえることは幸せなことである。(赤松さんのフランス視察の時の話っぷりがこちらも楽しかったんだろうなと感じさせるのに十分だった)
「表現の自由フォーラム@TFTビル(2023.8.13)」への1件のフィードバック